国会のトイレで女性を盗撮したとして、警視庁は19日、経済産業省職員の30代の男を東京都迷惑防止条例違反(盗撮)容疑で書類送検した。当時は国会対策を担当し、日常的に国会で勤務していた。任意の調べに事実関係を認めているという。捜査関係者への取材で分かった。
男の送検容疑は、4月23日午後5時50分ごろ、衆議院本館(東京都千代田区永田町1丁目)2階の女性用トイレで、個室にいた女性の動画をスマートフォンで盗撮したというもの。隣の個室上部の隙間からスマホを差し込んだとみられるという。盗撮に気づいた女性が大声を上げたため逃走したが、麴町署が目撃情報などをもとに事情を聴いたところ、「女性に好意を抱いていた。申し訳ないことをした」などと関与を認めたという。
経産省では職員の不祥事が相次いでいる。2012年には、元審議官が自らが所管した業界に絡むインサイダー取引をしたとして逮捕され、16年に有罪判決が確定した。19年は若手キャリアが覚醒剤を密輸・使用したとして逮捕され、有罪判決を受けた。今年6~7月にも、コロナ禍の中小企業向けの家賃支援給付金計約1150万円をだまし取った疑いで若手キャリア2人が逮捕され、起訴された。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル